Photo Essay

2023.12.22のフォトエッセイ

モノクロで撮れば素人でもそれっぽくなっちゃう説。
旧事務所の造作撤去も終わり、あとはこまごました片付けをするのみ。
「俺が開業するまで花咲町法律事務所はこの世に無かったんだよな」と不思議な感覚に浸っていた5年前。今はここにあんな空間があったことが不思議な感覚。
新事務所では合理化を追求した新しい働き方で、仕事も捗っているしいいサービスを提供できていると思う。
一方で旧事務所の片付けや書類スキャン、業者の手配などがしんどすぎて、今本当に疲れている。
もともと飲み会が苦手な自分は、今年も複数の忘年会のお誘いをさっぱりと断り(最近は言い訳もしなくなった)、忘年会とは無縁の年の瀬を過ごしているので、遅くまで仕事して電車に乗るときに大声で話す酔っ払いが溢れているとピキピキ(#^ω^)してくる(顔文字もはや古いが的確な表現がこれしかない笑)。
そんな自分が帰りの満員電車で開発したのが、「サウナ式音楽鑑賞」。今この瞬間に思いついた全くの造語であるが、要するに頭おかしいくらい激しいデスメタルを聴いた後に静かなクラシック音楽を聴くのを交互にやるのだ。これを全て静かに瞑想するように鑑賞するのがコツ。そうしていると、デスメタルの轟音の中の静けさ、クラシックの美しい旋律の中の激しさに気づけるようになる。
あ、全ては同じなんだな。そう思っていると、自然と心が調和してきて、周りが気にならなくなる。本当は何もなかったんだな、目の前の映像は脳が投影して視界にへばりついた幻想だな、ということに気づく。
しかし、昨日の電車で久しぶりに高校時代に聴いていたEMPERORを聴いたら、本当に訳わからんくらいぶっ飛んでて(褒め言葉)笑ってしまった。圧倒的すぎる。
晴れた日の爽やかな朝に、「The Source of Icon E」とかサタニックで狂気的なブラックメタルをコブクロを聴くような澄んだ表情で爆音で聴いていた高校時代。「今日好き」みたいなキラキラ青春とは対極の高校生活であった。
昔ファミ通町内会のハガキ職人の投稿に「ヒップホップを聴いて眼鏡が粉々に砕ける瀧廉太郎」みたいな秀逸なコピーがあったと思うんだけど、多分EMPERORを聴いたら白目むいて頭から煙も出るだろうな。
激しい音楽はたまにで良いです。

注:デスメタルとブラックメタルは本来別物ですが、これは読みやすさ重視のエッセイで、音楽評論ではないのでご容赦ください。