Photo Essay

2024.04.12のフォトエッセイ

春満開。藤沢簡裁の桜をパシャリ。
一方で、春になると、桜の花とともに変わった人たちも街に飛び出してくる。

先週末は、息子と背もたれのないベンチでおにぎりを食べていたら、知らない中年女性が来て、息子の後ろの少しだけ空いたスペースに、「ちょっと後ろ失礼しますね」と言って突然背中合わせに座ってきて驚いた。他に空いてるベンチはたくさんあるのに。驚いて苦笑いする息子。
心苦しさを感じつつも、「すいませーん、、ちょっと別のベンチに座ってもらえますか、、?」と伝え、席を移ってもらった。

電車に乗ると、隣のおっさんがスマホで下着の女の子のライブチャットを見ていて目を疑った。ここで見ちゃう?!家までもう少し我慢しようよ笑

春になると女子高生の制服を着たおじさんもちらほら見かける。冬の方が着込むから女装バレしづらいだろうに、すね毛も剃らずに生足を晒すのは、やっぱり開放感重視なんだろうか。

ニュータイプだったのは、先日立ち寄ったカフェにいた、店内BGMに合わせて若干音程のズレた鼻歌を被せる中年女性。なんか絶妙にズレてるのと、大声じゃなくて微かに聞こえるのがまた気になってしょうがない。周りの客も同じ気持ちだったようで、チラチラと見ていたが、「すみません、鼻歌やめてもらっていいですか?」なんてなかなか言い出せるはずもなく。笑
しかし、だんだん俺も慣れてきて、天才ピアニスト、グレン・グールドのゴルトベルク変奏曲を聴いていると思おう!とプラス思考(演奏の裏でかすかにグールド自身の鼻歌が聞こえてくる)。

今までで一番衝撃だったのは、横浜有数のディープスポット、横浜橋通商店街で唐揚げ定食を食べていた時のこと。変わったおじいさんが突然「こんにちはー!」と元気よく入ってくるなり「マグロ!マグロ定食!」と言い出すので、店長が「いや、マグロないっすw」と半笑いで返すも、「なんで無いんだよ!無いなら隣の魚屋で買ってこいよ!」とキレ出す始末。しかしそんなヤバい客も、店長はうまくあしらって結局マグロのマの字もないおつまみビールセットを注文させていた(笑)さすがです。

いろんな人が同じ場所でこうして生きている不思議を、春の風のように軽やかに楽しんでいきたいものである。