Photo Essay

2024.06.04のフォトエッセイ

先日、息子と川遊びをしているとき、アオサギが突然現れた。
音もなく現れ、微動だにせずただじっと立ち尽くしている。川は流れ草木は揺れるのに、ただそこだけ時間が止まったかのように10分近く全く動かない。立禅を行なっているかのような、木鶏のような、強く美しい精神性を感じた。
10年間、沢山の紛争の中に日々身を置いて、自分自身も色々とあった中で、小さい頃はわからなかった、「沈黙は金」という言葉の深みもわかるようになってきた。沈黙と静寂の中に全てがあると言っても過言ではない。
仕事柄言葉は尽くすし、日常生活でも人と人が交わる以上言葉は不可欠だ。けれどそれが思考から生まれた言葉なのか、沈黙から生まれた言葉なのか、常に注意していないといけない。
常に沈黙に還り、真我に還ること。心は常にこのアオサギのような状態でいたいと思う。