Photo Essay

2025.02.09のフォトエッセイ

ヴィジュアル系全盛期の超ビッグネーム、PIERROTの10年ぶりのワンマンライブを観に、一人で有明に行ってきた。
キャパ1万5000人の会場がびっしり満員で、年齢やブランクを全く感じさせない圧巻のライブだった。

PIERROTといえば、昔からファンが熱狂的なことで有名で、「ピエラー」と呼ばれ恐れられて(笑)いたけれど(実は高校時代の元カノも熱心なピエラーであった。同じ会場にいたかもな……)、会場の一番上の最後列まで頭を振りまくり一糸乱れない「振り」をする光景は、圧巻であるとともにまるで宗教儀式のように神秘的ですらあった。
個人的には、男の俺は振りをするのも恥ずかしいというか、そもそも振り自体女性がやるから華やかで素敵なのだと思うので、拍手したり身体を動かしたりするくらいで、普通のロックバンドを見てる時とノリは変わらないのだけれど、PIERROTの宗教性の象徴でもあるAdolfの間奏の振りはしっかりとやらせていただいた。

なぜPIERROTがこれほどまで宗教的ともいえるほど熱心なファンを獲得しているのかといえば、その超がつくほど独創的で唯一無二の音楽性にある。
変拍子や転調、意図的な不協和音、狂った子供のおもちゃ箱のようなトリップ性の強いギターシンセ、毒と幻想の入り混じった耽美的な歌詞のオンパレードで、最初は「なんだこれ?」と思っても、聴けば聴くほど中毒になっていき、PIERROTの音楽でしか味わえない恍惚体験の沼にハマっていくのだ。
そして、その音楽を再現するレベルの高い安定感のある演奏、ボーカル・キリトの美しさと毒と人を食ったような高慢さが入り混じった唯一無二の歌声が、この沼から逃れられなくさせる。
ヴィジュアル系のボーカルは教祖然としてカリスマ性のある人が多いけれど、その中でもキリトほど教祖的なオーラのある人はいないのではないだろうか。

昨日のライブも、50代とは思えない若々しすぎる(というか全盛期よりカッコいいんじゃないかと)見た目とパフォーマンスで、「Adolf」「満月に照らされた最後の言葉」「ドラキュラ」「自◯の理由(◯はお察し。注)」「脳内モルヒネ」「PURPLE SKY」「トリカゴ」「SEPIA」といった名曲たちを惜しげもなく披露してくれて、脳汁大放出であった。

とはいえ、PIERROTを初めて聴くという人に上記の曲はいきなりはお勧めできなくて、最初はキャッチーなところから入ってほしい(それでも十分ひねくれた独自世界なので笑)。僕もそうだったので。
最初に聴くのは一番売れてた時期の「新月」がお勧め。3分以内で終わる疾走感のあるメロディアスなロックナンバー。これが好きだなと思ったら、新月が入っているアルバム「HEAVEN」を聴いてほしい。このアルバムは全曲煌びやかでプロダクションも完成されていて、本当によくできた作品で、皆にお勧めできる。
でもよく考えたら昨日はHEAVEN収録曲一曲もやってなかったな(笑)そのへんがほんとに捻くれてるというか、、まぁ、きっと今日やってくれるのだと思うけれど!

5月に横浜Kアリーナでまたワンマンライブをやるそうなので、この記事を読んだことがきっかけでどハマりしてそのライブに参戦する方とか生まれたら嬉しい限りである(毎度ながら法律事務所のブログとは思えない笑)。

PIERROT最高や!