Photo Essay

2024.09.05のフォトエッセイ

昨日、BUMP OF CHICKENのニューアルバムが発売になり、配信も開始されたので、帰りの電車で早速聴いた。
前作「aurora arc」がコロナ前だったので、長いブランクの後の作品。とはいえシングルはたくさん出していたので、アルバムの大半がすでに聴いたことのある曲。
でもアレンジやミックスの違いを楽しんでいるし、なによりやっぱりアルバムっていいなーと思う。もともと単体で知ってる曲ばかりだとしても、アーティストが意図を持って並べて一つの花束のようにまとめたとき、色やストーリーが生まれる。今回のアルバムも、順番通り何回も聴きたいと思う。
バンプとの出会いは中学生の頃で、「Stage of the ground」や「ダイヤモンド」に励まされた。高校時代にライブハウスで時代遅れなビジュアル系バンドをやっていた僕は、当時雨後の筍のごとく存在した「バンプもどき」「エルレもどき」の男の子たちがキャーキャー言われているのを横目で(半分羨ましく笑)眺めていて、間接的にバンプもあまり聴かなくなってしまっていた。
今でも中高生にまで人気のバンプ。確かに青春時代に励まされたけれど、自分としては大人になってから、もっと言えば開業したり離婚したりしたあとのほうが何倍も励まされた。藤原さんの曲もどんどん深みを増していて、「昔は良かった」ではないスゴさがある。
今回のアルバムに入っている「Flare」は、色々どん底で仕事帰りに新横浜通りに突っ込んでいなくなろうと思ったとき、「迷路みたいな交差点 大丈夫 渡れるよ」の歌詞がちょうど流れてきて涙が溢れて思いとどまった、思い出の曲。