Photo Essay

2024.06.16のフォトエッセイ

週末の所用からの帰り道。何となしに久々に吉祥寺に寄ってみる。
駅前は相変わらずのすごい人だけれど、サンロードや井の頭公園に用はなく、目指すは中道通りの古書店「防破堤」。看板で左に折れて小道に入ると、さっきまでの喧騒が嘘のように静かになる。
今日は特に何も買わなかったけれど、居心地が良くとても素敵なお店。
しばらく物色したあと、店を出て、駅まで直帰も少し物足りないので、「百年」にも寄ってから帰ろうと、住宅地の通りを抜けて昭和通りへ。
少し歩いたところで、何やら涼しげで品の良い和カフェを見つける。冷たいぜんざいとドリンクのセットに心惹かれ、吸い寄せられるように店内へ。
ナチュラルで落ち着いた店内。コーヒーもぜんざいもとても美味しく、コーヒーのほどよい苦味とぜんざいの上品な甘みが口の中に広がって、なんともいえない至福の時間を過ごした。
「横尾」、素敵なお店だったのでまたお邪魔したい。
結局、「百年」でどうしても気になってしまったアンネマリー・シュヴァルツェンバッハの「雨に打たれて」と、レトロでレア感ある装丁のヴェルレーヌ詩集を購入した。通勤電車で読むのが楽しみだ。
駅に向かいサンロードに入ると、一気に現実に引き戻されたように雑多な人混みにのまれる。
悪いけど今日一番俺が吉祥寺を楽しんでるぜ、そう思いながら、中央線に乗っていつもの帰路についた。
なんだか久々にフォトエッセイらしい記事である笑