最寄駅で巣を作っているツバメたちが、今年はなぜか去年の4倍ほどの規模で巣作りをして、一通り巣立っていったと思ったら使い終わった巣でまたヒナたちが生まれ、なんかすごいカオスな感じになっている。
いろんな駅で去年以上にツバメを見かけるし、ほっこりもするのだけれど、その反面、なにか生態系に大きな影響が出ているのかな?と心配にもなってしまう。
もともと鳥を見るのは好きだったのだけれど、鳥たちが都会の見えないところでどんな行動をとっているのか全然知らないなあと思っていたら、ちょうど通りかかった本屋で「鳥たちはなぜ都会を選んだのか」(山と渓谷社)というぴったりな本がなんと先月発売されたばかりで置いてあるのを発見し、即買い。
この本、宣伝とか一切なしに神本で、文章も挿絵も、鳥たちへの愛とすさまじい知識がビシビシ伝わってきて最高で。もうすぐ読み終わるけど、これは何回も繰り返し読みたいと思う。
普段暮らしている街の中で、こんなにもたくさんの鳥たちが活動していたのかと驚き、ああ鳴いてるなとか糞が落ちてるなくらいでしか鳥の存在を感じていなかったのが、ものすごくアンテナが広がったというか、鳥に限らず、見えないところにたくさんの生命の蠢きを感じられるようになった。
で、もはやこのフォトエッセイでも恒例になりつつある、息子とたまに行く例の紙材工作の「なんかよくわからんけどなんかできた」シリーズ、今回は適当に好きな色や形を重ねていたら、自然と鳥の巣のようなイメージが浮かび上がってきて、そのイメージで完成させてみた。
テーマは「都会に暮らす鳥の巣」。電柱の配線ボックスの中だろうか灰皿の中だろうが、鳥たちには関係ない。高層ビルも、崖に営巣する鳥からすれば擬似的な崖であり、天敵から身を守る格好の場所なのだ。
人間が好き勝手に作ってきた都会で、自然を追われた鳥たちが賢く逞しく生きている。何が正義かとかよくわからないし、個人的には地球を一番破壊してる人間がSDGsとか何言ってんのという感じだけれど、まぁそれは置いておいて、人間たちが発達しすぎた脳みそでごっこ遊びをしている最中、都会の真ん中であっても、生命の躍動、蠢きは確かにそこにあり、耳を澄ませて心を静かにすればいつだってそれを感じることができることは大きな喜びだ。