去年やむなく手放したクラシックギター、今どうしてるかなぁと思い、買い取ってくれたお店のサイトを見てみたら、買取価格1万円だったのが30万円で売られていて驚いた。けれど、「損した!」ではなく、とても嬉しかったのだ。
日本が誇る名工・桜井正毅氏の30代の頃の作品で、僕よりも年上のギター。時代が時代だけにいい木材使っていて、楽器屋で試奏した時に音のハリと抜けが段違いに良くて迷わず購入したものだけれど、さすがに年季入ってたのと僕が買った時の状態が良くなくて、購入後もクラック(ひび割れ)修理とペグの交換が必要になったりした。
で、買取のタイミングでちょうど2個目のクラックが入ってしまい、「正直修理代も高くつくから値はつけられないけど、ここまで持ってきてくれたし1万円なら」と言われ、引越先で置いておけないししょうがない、自分にはこれ以上この子を手入れできないと思い、承諾。
一般的な相場感覚でいえば、30万で売れるなら10万くらいで買ってよ!と言いたいところだけど笑、おそらくちゃんと修理してくれたのだろう。かなり根深いところに原因がありそうだったし。
そもそも中古で買ったもので、買った時が15万円くらい。で、チェーンの楽器店でわりと雑に管理されていたものだった。エレキがいっぱい置いてある店だったし。
それが俺に渡り、クラシックギター愛しか感じない良いお店に渡り、しっかり修復されて、倍の値段で売れるだけのものにちゃんと蘇ったのだと思うと、とても嬉しい。
氏が昨年亡くなり、そのプレミア感も上乗せされているのかもしれないけれど、いいユーザーの手に渡ってほしいなと思う。
どうしても世の中はすぐ儲かるかとか自分に金が入るかとかになっていくけれど、そもそも僕が購入したときから桜井さんには一銭もお金は行ってないわけで、それで儲かった損したとか言うのはほんとアホで笑
桜井さんにとってはパリコン1位の時よりも前の若かりし頃の作品で、大切な子どもだろう。その子の人生(ギター生?)の再生に関われたことが嬉しい。
最近はすっかりバッハばかり弾くようになった。バッハは当然ながらギターのために書かれた曲はないから、運指なども自分で考えながら組み立てていくことになり、アーティキュレーションの指示もないから、本当にギターと楽譜と向き合って自分だけのバッハを作れるのが楽しい。
毎日たくさんのシールに囲まれているイマドキ小学生の娘から、シール交換でレートという言葉をみんな使うということを教えてもらった。シールの交換価値らしく、今日はレートが良かったーとか言うらしい笑
シンプリストの自分からするとあんなに物を集める執念は信じられないけれど笑、楽しく集めてコミュニケーションのツールになっているなら良いかなと思う。
けれど、自分がいいものゲットできたー!だけじゃなくて、手放したシール(それもどこかで買ったり誰かからもらったりしたわけで)のことも考えられたら良いかなと思ったりする。そんなこと言い出したらちょっとウザいので言わないけど笑