横浜の風景

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2020年4月15日

逆ナン

アイキャッチ画像 雑感

子どもができてから、とにかく公園に行く機会が増えた。増えたというか、もう行くところといえば常に公園である。徒歩圏内にある、小さなところまで入れたら20はあろうかというくらいの公園はすべて制覇した。

息子と2人で遊んでいると、知らない女の子からよく声をかけられる。

「一緒に遊びませんか」「何歳ですか」「どんぐりあげる」といった、幼稚園生や小学生の「オトナのお姉さん」たちからのアプローチから、同じくらいのまだ言葉を話せない女の子からさっきまで食べてたガムを出したものを丸めて「はい」と手渡されるといったマニアックなアプローチまで、色々ある。

息子は女の子よりも乗り物が大好きで、今は特にバスに夢中なので、全くの塩対応で、女の子が寄ってくるとパパの後ろに隠れてしまう。

パパは、いかに女の子たちを傷つけず息子の代わりにお誘いを断るかいつも頭を悩ませている。

そんな話を妻にすると、妻と2人で公園で遊んでいる時はそんなに女の子に声をかけられたりしないという。

面白いことに、遊んでいる時の写真を見返しても、パパといる時とママといる時で息子の顔つきが違う。

パパといる時のほうがよそ行きな感じというか、ちょっとカッコつけている感じがするのである。

以前読んだ育児の本で、「パパは生まれて初めて出会う他人」というなんともインパクトのあるフレーズが書いてあった。

どうやら、赤ちゃんにとって母親は、もう自分自身そのものなのだという。もともとひとつに繋がっていたわけで、他人という意識がないのだとか。だからあんなに甘えんぼべったりなうえに迷惑かけ放題、やりたい放題なんだな。自分自身だと思っているから遠慮がない。世のママたちが大変な理由がわかる。

話を戻すと、まあやっぱり女の子も、ママにくっついて甘えている男の子よりは男同士(他人同士!)遊んでいる男の子に興味を持つのかもしれない。

自分が男家族だったから、女の子が欲しいなと思っていたけれど、息子との関係というのはなかなか面白い。親というよりは、遊び仲間という感じで接することにしている。もちろん、一番大切な「保護者」という役割も。

子どもの人生は紛れもなく子どものものなのであって、けれど成長するまでは守ってあげる必要があるから、保護者が必要なのだ。逆にいえばそれくらいの存在でしかない。まして父親は「他人」なのだ。思い通りにならないからといってキレてくる他人とかウザい人以外の何者でもない。大人同士ならありえないことを皆子どもにはしちゃうのだから、気をつけないといけない。

今公園で声をかけられている息子が、いつか「一緒に飲みませんか」と年上のお姉さんから声をかけられるようになるまで、偉そうに保護者なんてやらせてもらうけれど、その時はこんなオヤジともサシで酒に付き合ってほしいなと思う。


saitoyuta
弁護士

横浜・桜木町を拠点に活動する弁護士。5年3か月の勤務弁護士時代を経て独立開業。一児の父。精通分野は交通事故(被害者側)。

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