横浜の風景

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2020年2月16日

図書館ラバー

アイキャッチ画像 考えたこと

事務所から歩いてすぐのところに、横浜市中央図書館という素晴らしい図書館がある。蔵書数もさることながら、予約やリクエスト、市内の他の図書館からの取り寄せもできるし、綺麗で広くてとても落ち着く。

1人あたり6冊まで借りられるので、仕事でもプライベートでも絶賛愛用中。裁判で医学書などの文献を出すときもお世話になっているし、事務所にない本で法律関係の調べ物をするときも便利だ。

今回は、特に仕事で借りるものがなかったので、子どもの絵本を借りてきた。どれも今息子が関心を持っているものに寄せてチョイスしたので、食いつきが良くて嬉しい。

「ぞうちゃんの いやいや」は、これは大好きでこれは嫌いです、みたいな、子供のありのままを受け入れて可愛らしく表現しているライトなタッチの本で、イヤイヤ期に突入した息子も笑いながら楽しんで読める本で良かった。

イヤイヤ期といえば、昔からの名作とされていて推薦図書にもなっているイヤイヤ期の本があるのだけれど、この本がまた古風というか、「そんなにイヤイヤって言うならママもイヤイヤって言うわ、もう抱っこもしてあげない、食べ物も何もかもみんなイヤイヤってあなたに言うわよ、そしたらどうするの?」みたいな本で、なんというか、これどうなのかなと。親が子供のイヤイヤに同レベルでムキになってどうすんの。親のストレス解消のために読み聞かせるような絵本だ。趣味が悪い。

実際こういう親って多いと思うし、親って、子供が思い通りにならないとき、子供に話してるんじゃなくて自分に言い訳をするために言葉を並べるし(他人の目がある外では特に)、結局親が一番子供だ。

まあ、かくいう自分もこういう育てられ方で育っているし、それがスタンダードだったんだろう。でもこれからの時代は違う。

小さいうちは節度とか場の空気とかわかんなくていいから、嫌なものを嫌と言えるその感情の爆発を大切にしてあげたい。この時期、一番信頼してる親にすら気持ちを伝えられない環境とかどうなの。封建制度じゃないんだから。親の言うことが正しいのか?親の思う通りにならないことはいけないことなのか?

まあそんなことをいろいろ考えながら、「例のイヤイヤの本、借りようと思ったけど、読んで借りる気なくなったよ」と妻に話したところ、私も良い本じゃないなと思って借りなかったよと。同じ感覚を持っていたのが嬉しかった。

あれ、なんか気づけばだらだらと長文を書き殴ってしまった。お恥ずかしい。

ちなみにとても1、2歳児が読まないような本が一冊混ざっているけど(笑)、これは自分用。フランスのモラリスト、ラ・ロシュフコーの箴言集。人間というものを自己愛の観点からペシミスティックに分析した本で、含蓄と示唆に富んでいる。

弁護士という仕事は、もちろん法律を勉強することも大事だけれど、極端に言えばそんなのはいずれAIでもできるようになる。弁護士、特に町の弁護士は、法律の仕事というよりは法的な観点から紛争を解決する仕事なので、紛争は人間同士で起こっているわけだから人間を知ることがまず肝要だと思う。

偉そうなことは言えないけれど、今まで本当にたくさんの人と会ってきて、これからも会っていくのだろうけれど、実体験に基づく帰納的な分析だけではなくて、こういう名著から演繹的な検算というか再構築・再定義をしていくのも大事だなと最近は思っている。

もっともっと色々なことを知りたいし成長したいと思う。そのためにもやはり図書館は欠かせない。


saitoyuta
弁護士

横浜・桜木町を拠点に活動する弁護士。5年3か月の勤務弁護士時代を経て独立開業。一児の父。精通分野は交通事故(被害者側)。

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