横浜の風景

ブログ

2019年11月4日

判官びいき

アイキャッチ画像 情景

仕事関係の所用で、北九州の門司港を訪れていた。

横浜や函館、神戸が大好きな自分にとってはドンピシャな町で、とても良い時間を過ごすことができた。

名物は焼きカレー。最高に美味しすぎてハシゴ酒ならぬハシゴ焼きカレー。「ここで食べないと後悔する」という気持ちが暴食に走らせてしまう。旅先では仕方ない。美味すぎたので今度家でも作ってみたいな。

もう一つの名物が、バナナ。農家がバナナを作っているのではなくて、バナナの叩き売り発祥の地なのだ。なんでも輸送の途中でダメになってしまいそうなバナナをここで売り切ろうと口上よろしく売り始めたのがルーツだそう。

そんなこんなで、いかにもコーヒー飲んでますよって雰囲気でホットバナナミルクを飲みながら写真を撮ってみた。さながらヴェネツィアにいるかのような風景である。

朝、ホテルのチェックアウトの前に、関門海峡を渡って下関まで行ってきた。歩いて行ける距離で、自分の足だと関門トンネル人道を使って、門司港の中心から壇ノ浦まで3〜40分くらい。

今回の出張で壇ノ浦にはぜひ行ってみたくて、その理由は、なによりも源義経が好きだから。小学生の時に、ドラえもんの学習まんがで源義経の伝記を読んで、カッコいい!と思ったのがはじまり。一ノ谷の戦いでの逆落しのシーンとかすごくしびれた。

勝手にいろいろなことを美化して、義経像を作り上げていたわけだけれど、史実ではわからないことも多いので美化妄想万歳だろう。それは別に、最近の日本刀まで擬人化しちゃうような(びっくりだよね)オタク文化あってこそのことではなくて、もともと昔から義経は美化されて愛されてきたのだ。

まさに判官びいきというやつだ。

小学生の自分が読んでも、義経は悲劇のスターだった。一ノ谷、屋島、壇ノ浦と立て続けにあんなに戦功を立てたのに、異母兄弟の頼朝に邪険にされて、奥州藤原氏からも裏切られて、若くして最期を迎えるなんて、本当にドラマのような人生だ。

朝からとてもいい天気で、壇ノ浦の波は穏やかだった。この下の都に安徳天皇は眠っているのだろうか。

どこまで本当かわからないけれど、信じるのは自分の勝手だ。自分はとことんまで信じることにする。

門司港の関門海峡ミュージアムでも、義経推しが顕著。やっぱりみんな義経好きだなあ。

自分は今でも判官びいきだし、小学生の頃から自分はずっと同じ感情の根っこを持っていたんだなということを実感して、ちょっとしたカタルシスを感じた朝だった。


saitoyuta
弁護士

横浜・桜木町を拠点に活動する弁護士。5年3か月の勤務弁護士時代を経て独立開業。一児の父。精通分野は交通事故(被害者側)。

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