横浜の風景

ブログ

2020年5月11日

ハンバーグと私

アイキャッチ画像 雑感

「今日は俺が夕飯作るか」

「ありがとう。母の日だからこれを作ってほしい」

と言われて見せられたレシピ。

鯖のハンバーグ。

「オッケー」と言いつつ、思わず脇汗が出る。何を隠そう、小さい頃からハンバーグが苦手なのだ。

カレーとかと並んで、子どもの好きな食べ物トップ3には必ず入ってくるであろうハンバーグ。なぜ食べられないのかは自分でもよくわからないのだけれど、ひき肉と玉ねぎの混ざった臭みが苦手なのかもしれない。

小さい頃は、親から「どこの王子様じゃあるまいし」と呆れられ、びっくりドンキーに家族で行っても一人だけたこ焼きドンキーノを食べていた。まあ美味しいんだけどね、たこ焼きドンキーノ(今久々に検索してみたらもうメニューに無いそう……ショック……)。

学生時代にmixiというものが流行って、コミュニティが色々あるのだけれど、「ハンバーグが嫌い」というコミュニティを探してみたら60人くらいしかいなくて(「ハンバーグ大好き!」は登録者が万単位)、ダイバーシティのネット社会でもこんなに肩身が狭いのかと絶望した記憶がある。

ピーマンの肉詰めは、ピーマンを克服するためにひき肉と食べるんじゃなくて、ひき肉を克服するために好きなピーマンと一緒に食べるという感じだった。

小学校の給食の時間、なんかたまに先生が生徒と一緒に席をくっつけて食べるみたいな鬱陶しい日があったけれど、隣に座ってきた日に限ってハンバーグとか、本気で早退を考えたこともあった(先生に見られてない日は友達にあげていた。当然喜ばれた)。

大人になると給食もないし、自分で食べるものを選べる。妻にはハンバーグ、ミートボール、ロールキャベツ等のミンチ類は一切食えない、なぜかわからんけどつくねとかつみれとかも苦手なんだよねと伝え、「レパートリーが狭くなる」とぶつぶつ言われながらもなんやかんやそういうのは作らずにいてくれた(感謝)。

それがここにきて、まさかハンバーグをリクエストされるとは……。

俺は考えた。なぜ妻はよりによって母の日だからこれを作ってくれと言ったのだろうか?

やはり、私のための日なんだから普段食べたくてもあなたのせいで食べられないものを食べたいのよという意味なのだろうか。それとも、自分で作れば美味しく食べられるんじゃないかという粋なはからいなのだろうか……。

うーん。

まあもう作るしかないし!と思い、レシピを見ると、

鯖水煮缶 たまねぎ みそ にんにく しょうが

オートミール おからパウダー 豆腐

……あれ?これ俺の好きなものばっかじゃね?

ハンバーグという名前にびびっていたがよく見たら全然怖くないじゃないか。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」みたいなもんか(なんか違)

というわけで黙々と作ってみたところ、うまいうまい。いや、ほんとにうまかった。

魚と肉だし全然違うだろって話だけど、つみれも苦手だし、ひょっとしたら、ハンバーグの「何が入ってるかわからない感」が嫌いだったのかもしれない。

料理は好きだけど、今まであえてハンバーグを自分で作ろうなんて思ったこともなかったから、今度はひき肉でハンバーグを作ってみよう!……かな……(遠い目)


saitoyuta
弁護士

横浜・桜木町を拠点に活動する弁護士。5年3か月の勤務弁護士時代を経て独立開業。一児の父。精通分野は交通事故(被害者側)。

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