横浜の風景

ブログ

2020年7月5日

タイムトラベル

アイキャッチ画像 好きなもの

最近、とても久しぶりにギターを買った。

思えば、弁護士になってからギターを買うのは初めてだ。

前の職場にいた頃、30歳になったら自分へのご褒美でちゃんとしたクラシックギターを買おうと思っていたけれど、いろいろ忙しくてそれどころではなくて、結局、今になってようやく買うことができた。

当時とはギターや音楽に対するスタンスもだいぶ変わって、今は、別に人前でちゃんと弾こうとも思わないし、しっかりした動画を撮ってたくさんの人に見てもらおうとも思わないし、自分でポロポロ楽しく弾いて、たまに友達と一緒に歌ったりとかできたらそれでいいやという感じだ。

なので別に上等なものを新品で買おうとも思わなくなり、人生初、中古でギターを買ってみた。試奏した瞬間、音がパコーンと前に出てきて、これだ!と思い、即決購入。最初は他のギターを買おうと思っていて、せっかくだからついでにこれも、と言って弾かせてもらったものだったから、ほんと、楽器は弾いてみないとわからない。

日本ギター製作界のレジェンドともいうべき、桜井正毅氏の手工による、1981年製の作品。彼がまだ30代の頃の作品で、パリの国際ギター製作コンクールで優勝する前のものだ。

昨今の作品に比べるとまだ荒削りな魅力の際立つ作品なのかもしれないけれど、そこはレジェンドだけあってやっぱりとてもよくできた作り。

あとは楽器あるあるで昔のギターの方が木材が贅沢に使われていることが多くて、これもご多分にもれず、トップ材はドイツ松、サイドバック材はハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)。

ハカランダってやっぱり憧れで、コードを鳴らした後にボディに耳を近づけて美しい共鳴を聴いて興奮している自分はやっぱり根っからギターキッズなんだなと思った。笑

お耳汚しで申し訳ないけれど、楽器のこと書いているのに音もないのもどうかと思うので、日曜の昼間に子どもが寝てる隙にさっと持ってきてさくっと動画を撮ってみた。撮って出しなので音質・画質のレベルが低いのはご容赦。ちなみに、後ろの絵は2歳の息子の2作目の作品です。

この曲はゆっくりたゆたうように優雅に弾いてもいいんだけれど、バッハの旋律の数学的な美しさはこれくらい速く弾いたほうが味わえるようにも思う。まあちょっと最近ちゃんと練習していないので全然雑なのはお許しを。笑

自分が生まれる前に作られたギターをこうして弾いていることも不思議な感覚だし、何よりもこうしたバロック音楽を弾いていると、その瞬間だけは自分が中世にタイムトラベルしているような気持ちになって、深遠な気持ちになる。

フォークギターでジャカジャカ弾き語るのも楽しいけれど、クラシックギターを爪弾く楽しみというのはこういうところにあるなと思う。ミスが目立つので嫌になることが多かったけれど、最近は人目も気にしないのでどうでも良くなった。

死ぬまでに一度はシャコンヌを最後まで弾き切ってみたいな。


saitoyuta
弁護士

横浜・桜木町を拠点に活動する弁護士。5年3か月の勤務弁護士時代を経て独立開業。一児の父。精通分野は交通事故(被害者側)。

私が大切にしていること