横浜の風景

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2020年5月24日

インドの華

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ステイホームでパンを焼く人が増えて小麦粉が売り切れているなんて話があるけれど、うちでは小麦粉を使わないパンを焼いている。豆腐、オートミール、おからパウダーを使ってオーブンで簡単に作れて美味しい。

今日はいつものコーヒーと一緒に自分がパン作りを担当した。まあ失敗のしようのないレシピだけど美味しくできてよかった。コーヒーは横浜オリジンのこだわりのコーヒー屋、ポティエコーヒーで焙煎してもらったグァテマラ・アンティグア。

チーズオムレツは妻が自作した皿に置いているけれど、パンとコーヒーはハンガリーの名窯・ヘレンドの「インドの華」に。もちろん貰い物である。こんな上等なもの自分ではなかなか手を出せない。ティーカップに平気でコーヒーを淹れる罰当たりな齋藤家だが、用途ごとにヘレンドを使えるほど優雅な暮らしをしているわけではないので、いわば一張羅をいろんなシーンで頑張って着ている感じだ。

一人暮らし時代は、皿なんてどうでもいいと思っていて、自炊してても食器は全部100均で、なんなら肉野菜炒めとか作ったフライパンをそのまま机の上にドンと置いてフライパンのままワシワシ食っていた(笑)

妻が食器にもちゃんとこだわるタイプで、付き合っていたときに最初に妻が買いたいと言ったのが茶碗と皿だった。初めてちゃんとした皿を買って(別に高級品ではない普通のものだけれど、100均のものではなくてデザインをちゃんと見て買ったのが自分は初めてだった)、同じ食事でも見栄えがだいぶ変わることに驚いた。

この美しいヘレンドグリーンは、多分と◯がりコーンですら小洒落たおつまみに変えてしまうのだろう。ちなみに齋藤は焼きとうもろこし味が好きです(聞いてない)。

日曜のゆったりとした朝の時間にしか引っ張り出してこない食器なので、なおのこと特別感が出る。

こういうふうに、時代が変わってもどんな時も人の心を打って、心を豊かにしてくれる作品というのは本当に素敵だなと思う。

自分が仕事で書く文章は芸術ではないから、わかりやすさと説得力が何より求められる。けれど美しさの意味というのは絶対にあると思う。もちろん、美しさだけを追求して裁判に勝てないならなんの意味もない。けれど、証拠がしっかり整っていて裁判に勝てればどんな粗雑な文章でもいいというのは、コーヒーが飲めるなら100円のカップでいいというのと同じだ。むしろ100円のカップの方が落としても壊れないし使い勝手がいい。

けれど自分は美しくありたい。例えカジュアルであっても、深遠な世界に身を置いていたい。美辞麗句を並べ立てるのではなく、よく整った機能美的な美しさを持つ文章を自分にとってのスタンダードにしていきたい。ラミーの万年筆やシャネルの服なんかにも通じるところがあるかもしれない。


saitoyuta
弁護士

横浜・桜木町を拠点に活動する弁護士。5年3か月の勤務弁護士時代を経て独立開業。一児の父。精通分野は交通事故(被害者側)。

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